VIVITA ROBOCON HAKATA 2024

  • 2024.01.14

2024年1月14日(日)、VIVISTOP HAKATAでVIVITA ROBOCON  HAKATA 2024を開催しました!
7つの拠点から集まった30組の競技者が、保護者の方やクルーが見守る中、大熱戦を繰り広げました。

本大会には福津市のプログラミング教室J-SPACE様、山口市の放課後学童児童クラブリトルシーカーズ様、福岡市東区香椎照葉のコミュニティスペースUDCIC様、東京にあるVIVISTOP NITOBE様、岡山県英田郡西粟倉村の西粟倉むらまるごと研究所様、今年4月開校予定である北九州市の学校法人博多学園 志明館小学校様にもご参加頂き、VIVISTOP HAKATAのメンバーたちと練習会を通じて切磋琢磨してきました。
沢山の方々にご協力いただき、無事に大会が終えられました。
ご協力頂いたみなさま、ありがとうございました!

本レポートでは企画会議開始当初からロボコン当日に至るまでの様子をロボコン運営者視点でお届けします。

■全ての始まり!フィールド企画
競技フィールドは、昨年10月からメンバーとクルーが力を合わせてともに作り上げました。
「チョコレート星探検隊」というコンセプトの考案からスタートし、未開のチョコレート星を手作業で作って表現しました。
博多のロボコンでは初めてとなるVIVIWARE Cellを使ったコースを作り、リアルで迫力のある景観も相まって大会当日は非常に盛り上がりを見せました。

コンセプトが出来上がるまで
7月30日にフィールド製作チームの初回ミーティングを実施。まずはコンセプト決めに取り掛かりました。
お得意のふせんを活用し、メンバー・クルーでざっくばらんにアイデアを出し合います。

・ピタゴラ●イッチ
・桃●郎鉄道要素
・宇宙人
・童話

様々なアイデアが出る中で、絞り込むまでに、数週間にわたる話し合いが行われました。(今となっては思い出深い…。)最終的に「火山」と「バレンタイン」の2つが残るという結果に。

どちらか1つに絞らなきゃ!そう思っていたところ、くっつけちゃおうという声が上がりました。2つの要素を活かす方法を話し合い、出来上がったコンセプトが「チョコレート星」です。

今回のストーリーを考えたのも実はメンバー。特にメンバーのハクが中心となってストーリーを考えてくれました。「探索隊」というアイデアの生みの親もハク。「チョコレート星」のフィールドに合う物語の考案中、探索隊を送ろうと思い付き「チョコレート星探索隊」が産声を上げました!

競技者向けガイダンスでコンセプトを発表!

フィールドのアイデアが固まるまで
今回のロボコンの大きな特徴の1つは、VIVIWARE Cellを使った仕掛けがフィールド内に入ったことです。博多では初の試みであったので、VIVIWARE Cellが活かせるギミックのアイデアや注意点を出し合いました。

アイデア出しの中で出てきたのは「自然溢れる」「表面はチョコで出来ていてかわいい模様」というイメージ案。
一方で注意点としては、参加者と製作者に分かれる中で「悪者」を作らないこと。これらのことに注意しながら議論を重ね、最終的に「坂」「高台」「凸凹道」を入れることにしました。

デザイン案はVゆかをはじめとするクルーが何度も書き直しながら、改良したものになります。

ステージの外にたたずむのは、今回のロボコン限定キャラクターのチョロレート。
VIVISTOP HAKATAオリジナルキャラクター・トチョロをモチーフに、チョコレートの守り神としてお迎えしました。

■イメージをカタチに!フィールド製作
デザインの決定後は、皆でステージ作りに入りました。
フィールドのデザインや世界観をしっかり共有出来ていたので、クルーもメンバーも同じイメージを持って製作を進めることが出来ました。
各ギミックのこだわりや頑張った点をご紹介します!

<チョコランマ>
・主な担当
 「山の形」:たっくん
 「噴火の仕掛け」:わたやん
 「色塗り」:全員

今大会のフィールドで圧倒的な存在感を放っていた、チョコランマ。
チョコレート星にある、雄大な活火山をイメージしてデザインされました。条件をクリアし、噴火させると今大会最高得点のボールが落ちてくる仕掛けで、より一層ロボコンに活気を与えてくれた仕掛けになります。
リアルに再現するために、表面の些細な凹凸にまでこだわったことに加え、噴火の機構にも多くの苦労があったそう。特にサーボモーターの角度調整が大変だったとのことです。色塗りでも細かいところまで塗り切るのに苦労しながら、丁寧に仕上げました。
皆で力を合わせた結果、フィールドの目玉となったチョコランマ。ロボコンでも、会場を盛り上げた仕掛けに送られるギミック賞を受賞しています!

<チョーコー>
・主な担当
 製作:さにぃ 色塗り:ゆりりん・よっしー

チョコランマから噴火したボールを受け止める、チョーコー。
チョコランマという雄大な山の裾野に広がる大河をイメージして作られました。不規則な動きでスペシャルボールを取ろうとする参加者の前に立ちはだかった様子を覚えていらっしゃる方も多いのでは!最初に川を作りたいと行ったときからさにぃが連日頭を悩ませながら、作り上げてくれたゾーンになっています。ボールがこぼれないように工夫を凝らしたり、何度も色を塗り替えたりと思い入れの深いギミックです。

<チョコボコ平原>
・主な担当
 製作・色塗り:ハク・しゅんこ・PAR・わたやん・エルさん

チョコのあまりの再現度に驚きの声も多かった、チョコボコ平原。
そのチョコの材料になったのは、なんとパソコン用のキーボードです!主に製作したハク曰く、キーボードを抜くのが大変だったとのこと。色を塗るときは本物っぽく見せるために一番チョコレートに近いと思った色を塗ったというこだわりも教えてくれました。あまりの再現度の高さに食べかけてしまった人もいるとかいないとか!?チョコランマ噴火の条件となるカラーピッカーが平原の中に隠されており、本番でもここを上手く攻略できるかがポイントになったギミックです。

<カカオ坂>
主な担当:ハク・しゅんこ・あなっち
チョコが本当に垂れているかのような見た目が異彩を放つ、このギミック。
よりリアルに見せるために、とても長い時間を使ってボンドで作ったのがこだわりポイントです。また、ステージ内だけでなく、柵の色もきれいに見えるように何度も塗りこまれています。色のイメージは「高級感のあるチョコレート」とのことです。
このカカオ坂も実は完成までに多くの困難を乗り越えて出来たギミックになります。最初は垂れているチョコレートにボールを乗せる予定でした。何度もボンドで厚みを出しテストをしてみたのですが、上手くいかず…。試行錯誤を繰り返し、ちょうど良い難易度を実現しました。当日も数々の挑戦者を跳ね返した姿はまさに、「心臓破りの坂」!

<チョコの森>
・主な担当:ハク・しゅんこ・エルさん
JR博多駅さんから頂いた切符の芯を再利用し、リアルな木を再現していた本ギミック。
良い味を出している木の色は、実は色をブレンドする過程で出来た偶然の産物だったそうです。実は、最初はチョロレートにボールをもっていただく予定であったのですが、ロボに突進されることも考え切符の芯に変更となっています。
芝の深さにもこだわり、浅すぎず深すぎないものを何度も試して選びました。
当日はスタート手前にあったということもあり、チャレンジする参加者にとっては最初の難関となりました。

<メダル作り>
・主な担当:ハク・かずのこ
授賞式で授与されたメダルも、実はメンバーの手作りだったんです!
その設計図はハクが一からつくりました。
レーザーカッターを使って、木材とアクリルを加工して作り上げました。メダルの形もチョロレートの形にしています!

どうでしょう!?似てますかね!?
メダルはそれぞれ別の色を使ったり、賞のイメージに合ったデザインにしました。
こだわりの詰まったメダルを、ぜひ今一度じっくり見てみてください。

■いよいよ本番!VIVITA ROBOCON HAKATA 2024

30組の競技者と関係者の方々に見守られながら大盛況だったロボコン本番。
気になる当日の様子は、メンバーのハクに書いてもらいます!

——–
朝いきなりスピーチを任されてとても緊張しました。最初は簡単だと思っていたけれど始まるにつれて段々と緊張しました。練習の時アナッチにアドバイスをたくさんもらいスピーチを成功させました・・・スピーチするとき後ろにスピーカーがあったせいで自分の声がよく聞こえとても緊張しました。目線を観客からずらさないように気を付けました。自分の番が終わったら見るだけだったのでとても気が楽になりました。そのあとは得点を操作しました。リプレイスでボタンを操作しているときは楽しかったです。見ているときは「もうちょっとでとれる!!」など声を上げていました。

参加者が全く点がとれてなくてぼくはたのしかったでぇす。

授賞式の時は初めてカプリコと握手できてよかったでぇす。自分の作った賞をもらったのでとてもうれしいという気持ちにはなれませんでした。

あしたは学校だったので早く帰って寝なければと思いました。

最初の電車チームが1点も取れてなくて頭に残ってます。来年は参加者全員一点も取れないようにしたいです。頑張ってギミックを作ったのにすらすらと点を取られたら悔しいから。
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以上、ハクからのリポートでした!冷静に見えて実は一日中頭の中でくるくると色んなことを考えていたんですね。

5か月以上メンバー・クルー共に取り組んできたからか、ロボコンが終わってしばらく経った今もなんだか寂しいような思いがしています。回を追うごとに面白さを増している博多ロボコン。次回もパワーアップすること間違いなしです!
これからも応援をよろしくお願いいたします!

■大会ダイジェストムービー

■配信アーカイブ

■VIVITA ROBOCON HAKATA 2024紹介記事
競技者から運営者へ!みんなで創り上げた VIVITA ROBOCON HAKATA 2024の舞台裏」(VIVITA)
VIVITA ROBOCON HAKATA 2024(ロボコン)に出場しました<優勝>」(J-SPACE)
むらの工作室通信vol.7『VIVITA ROBOCON HAKATA 2024に出場!最高得点ロボット制作レポート』」(西粟倉むらまるごと研究所)
※敬称略

出場順

〈大会協賛〉江崎グリコ株式会社

■競技フィールドコンセプト

〈チョコレート探索隊〉
遠くて近い20XX年、地球上のチョコレートは温暖化によりひとつ残らず溶けてしまっていた…。
バレンタインを一か月後に控えた1月14日、宇宙探検家H氏がチョコレートでできた星を偶然発見!
その星は太陽のすぐ近くにあるのになぜかチョコレートは溶けていない…
このチョコレートなら地球に持ち帰っても楽しめるかも…!?

膨大な量のチョコレートを採取するため、H氏は地球の仲間たちに援助要請を出しました。
さぁ、地球代表の〈チョコレート星探索隊〉として、チョコレートをたくさん集め、地球のみんなに送り届けよう!

■競技フィールド全体図

■競技フィールド ギミック

■「チョコランマ&チョーコー」発動条件

甘い香りを漂わせる魅惑の高山「チョコランマ」が噴火すると2つの8点ボール「チョーコー」に流れ込みます。
チョコレートの大運河「チョーコー」は、受け止めたボールをどんぶらこ~どんぶらこと左右に気ままに流します。川の流れを読んで、高得点ボールを獲得しましょう!

※条件1:チョコボコ平原の「カラーピッカー」はロボット本体で「カラーピッカー」上部を通過することで反応する想定です。本番用のプログラムを公開しますので、練習時にご活用ください。なお「カラーピッカー」は周りの地面と水平になるようにフィールドに埋め込んであります。


※条件2の赤ボールは3つのうちいずれか2つを獲得することでクリアできます。上記イラスト内で〇が書かれていない赤ボールでも問題ありません。